音楽

Nux Mighty Pluyg MP-2

ライブハウスなどに出演する場合、アマチュアではワンマンなどということはなく対バンがほとんどだろう。

そのような場合、楽屋を他のバンドと共有することになる。楽屋がないライブハウスでは、観客と同じスペースを共有有することもある。

出番が来るまで待機している間もギターやベースを練習したいと思っても、ざわざわした状況では思うように練習できない。

そんな場合、ギターやベースのジャックに直接差し込むヘッドフォンアンプが重宝する。

以前は
VOXのAC-30という製品を使っていたが、電池の交換が面倒な点を除けば特別な不満もなかった。

しかし、昨年から電池式でなく充電式の
Nux Mighty Plug MP-2を使っている。価格的にはAC-30の倍以上する感じだが、スマートフォン用のアプリを使って多彩な音作りができるマルチエフェクタ、アンプシミュレータでもあり、とにかく使っていて楽しい。不満をあえて言えば、新たにIRを読み込めないのが残念だ。この製品には、IRもエフェクトもさらに充実し、IPの読み込みにも対応するNux Mighty Plug Pro (MP-3)という後継製品もあるが、イヤフォンで練習したいだけならMP-2で十分だろう。

Headway HCF350とギターの音

最近、Headway HCF35S ANというアコースティックギターを中古で買った。


日頃から出しっぱなしにしておいて気にならない安いアコースティックギターの中古を探していたが、なかなか自分に合うギターには巡り会えなかった。ところが、このHCF35というギターは持った瞬間から手にしっくりきただけでなく、音もワンラン上のギターの音がすると感じたのだ。トップがスプルースの単板なのだが、これが非常に良くなる印象だ。

このギターそのものの詳細な情報は知らないのだが、長野県松本市のギターメーカ、ディバイザーの廉価版シリーズの一本らしい。すでに製造は終了していて、型番から分かるように定価が35,000円で実売は3万円弱くらいだったようだ。

形状からするとMartin OM28辺りを模したギターのように思われるが、Martin OM28のような深みのある音は出ない。それでも非常にバランス良く鳴り、HCF35というギターを知らなければ中古で1万円そそこそこのギターと思う人は皆無だろう。

で、このギターを買ってから毎日のように弾いて、ふと思い至ったのがギターは音よりも弾きやすさが重要だということだ。これまでも音に惹かれて買って、結局は手放したギターも多いが、今思えば弾きやすさが足りなかったんだと思う。

Ibanez JP-20を買った時、なんて弾きやすいギターだろうと思ったが、高いギターなので当たり前だとも思った。しかし、HCF35を弾いてみて値段は関係ないんだとやっとわかったということか。

そう思うと、音は大好きだが何故かあまり弾かないEpiphone Riviera(ミニハムバッカーのタイプ)なんかは、その典型で弾きやすさが足りないってことなんだろう。この辺、老化による肩や腰の痛みから重いギターを長時間担いでいられなくなったこととも関係あるかもしれない。

ギターが好きな人には音のが重要だ、あえて言えば音が全てと思う人も多いと思う。自分もずっとそう思っていた。しかし音を重視して弾きやすさを犠牲にするのは、好みのデザインながら足の形に合わない靴を履き続けたり、同様に違和感があるままスーツを着続けるのに似ているように思う。

今後もギターを買うことがあるならば、もちろん音も重要ではあるが、選定基準としてまずは弾きやすさを優先するように心がけよう。

JackTripを使ったリモート同期セッション

これまでリモートでの同期セッションには、MusicianLinkのJamLinkというセットトップボックスを使ってきた。

しかし、MusicianLinkは数年前から開店休業状態で新規アカウントを作ったり、既存アカウントのパスワードを変更したり、JamLinkのファームウェアをアップデートすることができない。またコンソールを呼び出せないので、従来のウェブサイトにログイン中の友人同士で簡単にリモート同期セッションすることもできない。

JamLinkのファームウェアが最新なら、JamLink同士で直接に接続してリモート同期セッションは可能だが、前述の通りファームウェアのアップデートができないので手元の古いJamLinkは利用価値がない。

よく似た製品とサービスには後発の
JamKazamがあるが、こちらも連絡がつきやすいというわけではなく、またJamLinkより高機能で魅力的に見えるセットトップボックスも受注生産のような状態にあって気軽に使えるものではない。

そこで、JamLinkの基盤となったリモート同期セッションの技術であるJackTripを試してみようと試行錯誤している。

JackTripは、まずmacOS、Windows、およびLinux系のOS上で動作するJackというサーバプログラムを起動させ、そこに複数のJackTripクライアント端末から接続して高音質で音声を双方向に送受信するというものだ。遅延(レーテンシー)を極力抑える点がミソで、通信速度が十分に高速なら、ある程度の距離までリアルタイムでセッションができる。距離が離れるほど遅延が大きくなるので、そんな遅延を改善するためには音質を下げていくことになるが、下げすぎると音は単なるノイズになってしまうので実際の端末同士で試験しながら調整する必要がある。

日本は比較的に高速な回線が張り巡らされているが、ほとんどがいわゆるベストエフォート方式なので時間帯や曜日などタイミングによって最適な設定が異なる点にも注意が必要だ。

JamLinkの場合、高速回線なら300km位の距離まで1対1でさほどの遅延なくCD音質でセッションできたので、JackTripでも同様なのではないかと想像している。

JackTripを試すには、まずWindowsかMac、あるいはLinuxマシンがあれば良いわけだが、試験用に専用マシンを用意しようと考えた。余っているMacBook Airもあるが、試験には2台の端末が必要になるので、どうせなら面白みがあった方が良いと考え、1台は非常に非力なUbuntu端末、Intel Computer Stick STCK1A8BLFCを使うことにした。


このSTCK1A8BLFCは、すでに製造は終了しているスティックコンピュータでRAMが1GBでストレージが8GBと最小構成、搭載されているUbuntuも最新でなく14.0.4という普通に考えたらまともに動くか不安になる製品だ。

しかし個人的にソフトウェアを試験する場合は、可能な限り貧弱で古い環境で試験するべきと考えているので、この製品は最適に思える。

で、端末(ターミナル)を呼び出して
apt-get install qjackctl jackd jacktripでJack用のUIであるqjackctl、jackサーバであるjackd、そしてJackTripをインストールしてみた。なお、jackdはqjackctlに含まれているはずなのに自分の環境ではうまくいかなかったのでjackdもインストールしているが、本来は不要かもしれない。

何の問題もなければ、qjackctlを起動して設定を行って開始をクリックしてjackサーバを起動し、端末からjacktrip -sと入力すればJackTripをサーバモードで起動してクライアントになるJackTripからの接続を待機する状態にできるはずだが、そんな簡単なものではなかった。

まずqjackctlを開始してもjackサーバが起動しない。設定がおかしいのだろうと色々といじった結果、まずはデフォルトのInterface名である「(既定)」が認識されていないようなので、これをdefaultに変更した。これで少し進んだようだ。

次に音声入出力が認識されていないようなので、
STCK1A8BLFC自体に音声入出力する機能がないことが原因だろうと考え、USBポートにオーディオインタフェース、Steinberg UR22mkIIを接続してみた。


ただし接続しただけではダメで、
qjackctlの入出力デバイスを両方ともhw:1に変更して明示的にオーディオインタフェースを指定した。

これでOKかと思えたがエラーは続き、ユーザがaudioグループに入れないようだったので、
sudo usermod -a -G audio theusernameaudioグループにユーザを追加してみた。

これでjackサーバは起動し、クライアントからの接続を待機する状態になったので問題は解決したと思われたが、クライアントが接続してくるとソケットをバインドできないエラーになってしまう。

これがどうしても解決できずに諦めかけたが、ひょっとしてと思い、アップデートを全て適用してみた。事前の試験で、このアップデートを行うとWiFiとBluetoothが使えなくなってしまうことがわかっていたので最後の手段ではあるが、USBハブをつけてUSB->Ethernetアダプタを介して有線でインターネットに接続した状態にし、アップデートを完了すると、ソケットの問題は自然に解消したようだ。

ちなみにUSBキーボードとマウスも必要なので、オーディオインタフェース、キーボード(と必要ならマウス)、そしてEthernetを接続するためにUSBハブは4口以上のものが理想となる。

これでとりあえず宅内でMacBook Airで稼働しているJackクライアントからJackサーバである
STCK1A8BLFCに接続してみると音声は双方向に送受信できているようだ。

音質を色々と調整したところ、サンプリングレートは4800、フレーム/ピリオド(バッファーサイズ)は512が最適なようだ。これ以下にするとノイズが入り始める。

とりあえず宅内ではうまくいったので、今後は実際に遠隔地で遅延なくリモートセッションができるかを試してみよう。その場合は、ルータで
JackTripが走る端末に対してUDPのポート44644465ポート転送する必要がある。

また、JamLinkのファームウェアが最新なら接続先としてIPアドレスを指定できるので、JackTripのサーバをJamLinkモードで起動しておいて、JamLinkをクライアントのセットトップボックスとして使うこともできるはずだ。JamLinkが使えれば面倒なソフトウェア的な設定も要らないから、MusicianLinkが少なくともファームウェアのアップデートを再開することに期待したい。

Steignberg UR22を買ってみた

仕事で、24bit/192kHzの高音質音源を作成する必要があり、関連してSteinberg 2x2 USB 2.0 オーディオインターフェース UR22を購入した。

単に24bit/192kHzの音源ファイルがいるだけなら、波形編集ソフトで作ってしまえがよいわけだが、せっかくだからちゃんと24bit/192kHzで入力して録音して、24bit/192kHzで書き出そうと思った次第だ。

今までは、音源を作成してもターゲットは、CDかせいぜいiTunes Storeだったから16bit/44.1kHzでよかった。もちろん書き出しの音質に関わらず、入力は高音質なら高音質なだけ理想だが、基本的に趣味で宅録している身としてはそこまで必要も感じていなかった。

で、UR22を買って、これまで使っていたRoland Edirol UA-4FXという24bit/96kHzのUSBインタフェースを置き換えてみた。

ずっとEdirolのインタフェースを使っていたので、当初はRolandのRoland USB Audio Interface QUAD-CAPTURE UA-55を買うつもりだったが、Edirolブランドもなくなったし、気分を変えてみようと他のメーカの製品を探していてUR22を見つけた。

音質的に言えば、上位機種のSteinberg 6 x 4 USB 2.0 オーディオインターフェース UR44のが良いはずだが、自分の用途ではそこまで必要ないと判断した。

で、UR22だが、24bit/192kHzの威力なのか、YamahaのD-PREという技術のおかげなのか、DAWで録音して聴いてみると妙にクリアな音で録音される。今回作成する音源は、ガットギターがメインなのだが、クリアすぎて粗が目立ってしまうようだ。

自分の演奏技術のなさを痛感させられて、しばらく使いたくなくなるくらいだ。

価格も安いし、音も良いし、まったく文句のない製品だ。なお、自分では使わないが、DAWとしてCubase AI7のライセンスが付いてくるので、例えば、これからボーカロイドを使って宅録したい向きなどは、UR22とYAMAHA Vocaloid Editor for Cubase NEOを買うのが一番安く高音質にボーカロイドが楽しめることになりそうだ。

The BeatlesのLP

以前、The Beatlesのリマスター版がiTunes Storeで発売された時、買うべきか買わざるべきか迷う、とここで書いた。

CDを持っているのに、リマスターだからといって、音質が低いダウンロード販売で買い直すべきか?、といった趣旨なのだが、結局買わなかった。

しかし、ついにアナログLP版が11月(米国の場合)に出るということだ。

これは買わなければ!、と思ったら、もうステレオセットがないのだった(あるけど、しまわれていて、何年も使っていない)。買っても、飾っておくしかない。

いっそ、DSD阪のダウンロード販売してくれないかな。個人的には、iTunesが、同時に高音質版(といっても、CD音質のApple Losslessだろうけど)を発売するんじゃないか、と期待しているのだが。

Logic Express 9が届く

今日、LOGIC EXPRESS 9が届いた。

最近、Apple Garagebandの調子が悪いので、乗り換えるべく注文した、と書くと、Garagebandを卒業して上級DAWユーザの仲間入り、と思う向きもあるだろうが、私のDAWの使用歴から言うと、むしろ上級を卒業して、Garagebandを使っていた、と言った方が正確かも知れない。

元々、私は、20年以上前からのMOTU Performerユーザで、Digital Performerへアップグレードし、その後も着々とバージョンアップを重ねていたのだ。

しかし、MOTUとの間に日本代理店が入った頃から、連絡が面倒になったり、ドングルを使ったプロテクトに違和感を覚え、徐々に心は離れていった。同時に、Digital Performerがオーバースペックと感じ始め、数年前に他のDAWへの移行を決心した。

普通なら、Pro Toolsへ移行するべきなのだろうが、Digital Performerで疲れていたのか、とにかく簡単なDAWを使いたくて、Garagebandにしたのだ。Garagebandが、10代の頃に使っていたTASCAMの4トラックレコーダに使い勝手が似ていたというノスタルジーのようなものもあったと思う。

その後、Garagebandの機能に満足していたわけでもないが、特に上級DAWが必須とも感じなかったため、ずっとGaragebandを使っていた。ところが、時々、プロジェクトのトラックが消失したりして不安定な点も気になっていた。

最終的には、ちょっと前の最新バージョンアップで古いGaragebandで作ったプロジェクトが開けない事態となり、上級DAWへの乗り換えを決心した次第だ。

ここでDigital Performerへ回帰したり、Pro Toolsを採用することもできたのだろうが、Garagebandで製作中のタイトルがあり、その中のいくつかのプロジェクトがGaragebandで開けないという事情から、Garagebandで作成したプロジェクトを開いて保存し直せるLogic以外に、最初から選択肢はなかったとも言える。

とりあえず、Garagebandで開けなくなっていたファイルをLogicで開いた所、問題なく読み込んで、再生も保存もできることは確認した。ちょっといじった感じでは、Digital PerformerやPro Toolsほどには高機能と思えないが、逆に画面もインタフェースも煩雑さがなく、機能とのバランスがちょうどいいという印象を得た。

これで製作中のタイトルも完成させられそうで、一安心だ。私の他にも、Garagebandでプロジェクトが開けないという問題を抱えている方がいるようなら、Logic Expressをお勧めしておこう。

The Beatles Box Setを買うべきなのか

iTunes Storeで、The Beatle Box Seticonが発売になった。

すでにあちこちに書かれている話題なので、詳細は省くが、この23,000円のセットを買うべきか、買わざるべきか、悩んでいる往年のビートルズファンは、私だけではあるまい。

一番の悩みの種は、音源のほとんどをすで持っている、と言うことだ。確かに、家にあるCDは古いものなので、最新のリマスター版とは音も違うだろうから、別音源と考えても良いのだが、すでに持っているものをもう一度買うと言うのは、正しい購買行動なのか、何となく疑問がある。

ビートルズファンを名乗るなら、疑いもなく、即座に買うべきだ、という意見もありそうだし、確かに、悩んでいるくらいなら、とっとと買ってしまえ、と自分でも思う。

多分、一番のネックは、今回の音源の音質にあるのだと思う。我々のようなビニール盤世代には、CDでも音が劣化していると思うのに、さらにたかだか256kbpsの音源で満足していいのか、という思いが、心のどこかに常につきまっているのだ。

実際のところ、最近は、もっぱらiPhoneやらiPodやらで音楽を聴いていて、音質についても不満を持ったことはない。時々、もっといい音質の音源で音楽に浸りたい、と思うことがあるが、ビニール盤を取り出して、静電気を除去するスプレーを吹きかけ、盤面をふいて、針を落とす、という一連の儀式は、もう億劫だと感じてしまうのだ。かと言って、CDで聴くなら、iPodでいいや、となってしまう。

ちなみに、ビニール盤とCD、そしてCDと高音質MP3を、本当に聞き分けられるのか、いや聞き分けられるはずがないという議論があるが、自分は、自信を持って「まだ」聞き分けられると言える。加齢と共に聴力は落ちるから、いつか聞き分けられなくなると思うが、聞き分けられる内は、こだわりたいと思うのが人情だろう。

まぁ、いずれは、iTunes Storeの音源の多くが、CD相当の品質にアップグレードされると思うから、The Beatles Box Setも、今買って楽しみ、その時に有償でアップグレードしてもう一度楽しめば良いんだろうけど。

indierevolution.jpがBEATWIRE.COMと提携

インディーズバンド向けの情報とツールを提供するポータルサイト、indierevolution.jpが米国のBEATWIRE.COMと提携し、インディーズバンドの新譜プレスリリースを英訳して、海外の1万件以上の宛先に配信するサービスを開始しました。日本のインディーズでも世界中のiTunesで簡単に安価にデビューできる時代ですが、海外でアルバムをプロモーションする手段が用意されたことは意義深いと思います。

■CD Babyが全米流通をかけたコンテストを開始

全世界のインディ・ミュージシャンがアルバムを販売するCD Babyが、2007年8月から、毎月最も売れたアルバムをワーナーグループのRykodiskを通して、全米の小売店に流通させるコンテストを向こう一年間開催すると発表しました。同社を通してiTunesなどのデジタル販売だけを行っているアルバムも対象になるため、トップになれば、新たにCDをプレスして全米に流通させる機会ともなり得ます。

■cdcomplexが海外プロモーションを開始

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■Domo RecordsがCD Babyにアルバム大量追加

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■Last.fmが日本語ページを公開

自分の好きな曲だけがかかるネットラジオ、Last.fm日本語ページを公開しました。日本語ページからは、著作権の関係からかラジオが聴けませんが、自分と好みの似ている人を世界中で探したり、自分が好きなアーチストと似たアーチストを捜したり、ソーシャルネットワーク的な使い方はできます。英語ページと英語のプレイヤをダウンロードして使えば、ラジオもちゃんと聴けます。なお英語も日本語もメンバー登録は共通なので、必要に応じて行ったり来たりすればよいでしょう。またレーベル登録すれば、無料で自分のアルバムをアップロードして、Last.fmのラジオでかかるようにできます。有料メンバーになれば、タグラジオという機能で自分のレーベルの曲だけがかかるステーションも公開できます。