エフェクタ
LM-3とJamMan Solo XTとBOSS RC-3
2018年06月06日14:55
ここで書いたかどうか忘れてしまったが、最近は弾き語りライブの際にあらかじめLogicで作っておいたオケを流しながら演奏している。
立って演奏しつつ、自分でオケを再生し、停止し、次のオケを再生し、と繰り返すので、フットスイッチで操作できる必要がある。
当初は、フットスイッチ式のMP3プレイヤーであるNUX LM-3 LiveMateを使っていて、特に不満もなかったのだけれど、再生しているオーディオがMP3というのがなんとなくこそばゆい感じがしていた。
MP3といっても、お客さんは「オケの音が良いね」と言ってくれていたし、実際のところCD音質とMP3 320kbpsの音質をガヤガヤしたライブ会場で聞き分けられる人はそんなにいないと思うが、やはり心のどこかでMP3なんだよなぁ、と思ってしまうのだ。
そこで同様の目的でWAVファイルを再生できるエフェクタとしてDigiTech JamMan Solo XTとBOSS RC-3を試すことにした。ちなみに自分で調べた限りでは、WAVファイルのオケをフットスイッチで制御できる製品は、この2種と英国のBakTrak MDEだけのようだ。BakTrak MDEも試したかったが、日本に代理店がないと何かの時に不安なので今回は対象から除外した。
で、結論から言えばDigiTech JamMan Solo XTでもBOSS RC-3でもそぞれ別売りのフットスイッチ、FS3XとFS-5Uがあれば要はなすことが確認できた(FS-5Uには後述するような注意が必要)。どちらも音は良いし、操作のしやすさ(としにくさ)も似たようなものだ。
一つ非常に重要な点を書いておくと、JamMan Solo XTをオケの再生に使うには、パソコンにつないでWAVファイルを本体の内蔵メモリか追加したmicroSDカードにコピーする必要がある。ファイルをコピーするにはJamManager XTという管理ソフトを使うのだが、メーカの製品ページにはmacOS 10.12対応と記載されているにも関わらず、macOS 10.11以降に対応していない。なので、macOSを使っている場合は10.10までしか使えない。ちなみにWindows 10は問題ないようだ。
メーカは完全対応していないだけで対応はしていると言っているが、実際のところmacOS 10.11以降でJamManager XTを使ってしまうとJamMan Solo XTに保存しているループなどが正常に使えなくなるので絶対に使ってはいけない。そして当面はmacOS 10.11以降に対応する予定はないそうなので、Macユーザは注意が必要だ。というか、MacユーザはJamMan Solo XTと同様にJamManager XTを使う全ての同社のシリーズ製品を使わない方が良い。
音については、個人的な主観だがJamMan Solo XTの方が自然で、RC-3のがややドンシャリに感じる。どちらが良いかは好みもあろうが、ざわざわした会場ではRC-3のが聴きやすいかもしれない。
操作性では、JamMan Solo XTの液晶は3桁表示で、2桁表示のRC-3よりも便利だ。特に正確なテンポが必要な場合、JamMan Solo XTなら数値でピタッと合わせることができる。RC-3では、これはできない。
しかし自分の用途はルーパーではないので、この違いは何の意味もない。ルーパーを探している人は、この液晶の表示桁数の違いについてよく考える必要があると思う。
本体価格もフットスイッチの価格も最安値をネット上で探せば似たような価格なので、どちらでも好きな方を選べば良いが、FS-5Uについては注意が必要だ。
RC-3でトラックを再生する際にフットスイッチで次のトラックを呼び出したり前のトラックに戻るには、本来はFS-6というフットスイッチが2個並んだデュアルフットスイッチが必要だ。FS-6を使うことで、片方のスイッチで録音/再生/オーバーダブの開始と停止、テンポの設定、フレーズクリアを、もう片方のスイッチでトラックの移動ができるようになる。価格的にはFS-5Uの2倍にはならないので、素直にFS-6を買っても良いのだが、自分の場合はエフェクタケースをリュックサックに入れて持ち歩いているのでコンパクトエフェクタが3個くらいしか入らない。FS-6は大きすぎるのだ。
そこでFS-5Uだけでなんとかならないかと調べたところ、FS-5Uを2台並べてFS-6と同じように使う方法があり、その際はRC-3と接続したステレオケーブルの右側につないだFS-5Uがトラックの移動に使えるので、この右側のケーブルにオンオフ信号を送ればトラックの移動ができると予想できた。手元にステレオのミニジャックを標準ジャックに変換するプラグがあったので、安いステレオミニ->モノラル変換ケーブルを買って右側にFS-5Uをつないで試したのだが、そのままでは使えなかった。
どうやら左側のケーブルにフットスイッチが接続されていないと右側が正常に反応しないようだ。ちなみにFS-5Uを一台だけステレオケーブルでつないだ場合には、左側につないだ場合と同じ動作になるので左側をデフォルトとして優先しているのだろう。
左側にもフットスイッチがあるとRC-3を騙せないか考えて、左側のケーブルのジャックを切断し、内部の2本のワイアをつないでみたところ、右側につないだFS-5Uだけで問題なくトラックを移動できるようになった。この方法が電気的に正しいのかわからないが、とにかく使えているので良しとしよう。
というわけで、本来ならJamMan Solo XTでもよかったのだが、macOS 10.11以降に対応していないし、今後も対応しないそうなので却下し、今後はRC-3とFS-5Uという組み合わせを使うことにした。
立って演奏しつつ、自分でオケを再生し、停止し、次のオケを再生し、と繰り返すので、フットスイッチで操作できる必要がある。
当初は、フットスイッチ式のMP3プレイヤーであるNUX LM-3 LiveMateを使っていて、特に不満もなかったのだけれど、再生しているオーディオがMP3というのがなんとなくこそばゆい感じがしていた。
MP3といっても、お客さんは「オケの音が良いね」と言ってくれていたし、実際のところCD音質とMP3 320kbpsの音質をガヤガヤしたライブ会場で聞き分けられる人はそんなにいないと思うが、やはり心のどこかでMP3なんだよなぁ、と思ってしまうのだ。
そこで同様の目的でWAVファイルを再生できるエフェクタとしてDigiTech JamMan Solo XTとBOSS RC-3を試すことにした。ちなみに自分で調べた限りでは、WAVファイルのオケをフットスイッチで制御できる製品は、この2種と英国のBakTrak MDEだけのようだ。BakTrak MDEも試したかったが、日本に代理店がないと何かの時に不安なので今回は対象から除外した。
で、結論から言えばDigiTech JamMan Solo XTでもBOSS RC-3でもそぞれ別売りのフットスイッチ、FS3XとFS-5Uがあれば要はなすことが確認できた(FS-5Uには後述するような注意が必要)。どちらも音は良いし、操作のしやすさ(としにくさ)も似たようなものだ。
一つ非常に重要な点を書いておくと、JamMan Solo XTをオケの再生に使うには、パソコンにつないでWAVファイルを本体の内蔵メモリか追加したmicroSDカードにコピーする必要がある。ファイルをコピーするにはJamManager XTという管理ソフトを使うのだが、メーカの製品ページにはmacOS 10.12対応と記載されているにも関わらず、macOS 10.11以降に対応していない。なので、macOSを使っている場合は10.10までしか使えない。ちなみにWindows 10は問題ないようだ。
メーカは完全対応していないだけで対応はしていると言っているが、実際のところmacOS 10.11以降でJamManager XTを使ってしまうとJamMan Solo XTに保存しているループなどが正常に使えなくなるので絶対に使ってはいけない。そして当面はmacOS 10.11以降に対応する予定はないそうなので、Macユーザは注意が必要だ。というか、MacユーザはJamMan Solo XTと同様にJamManager XTを使う全ての同社のシリーズ製品を使わない方が良い。
音については、個人的な主観だがJamMan Solo XTの方が自然で、RC-3のがややドンシャリに感じる。どちらが良いかは好みもあろうが、ざわざわした会場ではRC-3のが聴きやすいかもしれない。
操作性では、JamMan Solo XTの液晶は3桁表示で、2桁表示のRC-3よりも便利だ。特に正確なテンポが必要な場合、JamMan Solo XTなら数値でピタッと合わせることができる。RC-3では、これはできない。
しかし自分の用途はルーパーではないので、この違いは何の意味もない。ルーパーを探している人は、この液晶の表示桁数の違いについてよく考える必要があると思う。
本体価格もフットスイッチの価格も最安値をネット上で探せば似たような価格なので、どちらでも好きな方を選べば良いが、FS-5Uについては注意が必要だ。
RC-3でトラックを再生する際にフットスイッチで次のトラックを呼び出したり前のトラックに戻るには、本来はFS-6というフットスイッチが2個並んだデュアルフットスイッチが必要だ。FS-6を使うことで、片方のスイッチで録音/再生/オーバーダブの開始と停止、テンポの設定、フレーズクリアを、もう片方のスイッチでトラックの移動ができるようになる。価格的にはFS-5Uの2倍にはならないので、素直にFS-6を買っても良いのだが、自分の場合はエフェクタケースをリュックサックに入れて持ち歩いているのでコンパクトエフェクタが3個くらいしか入らない。FS-6は大きすぎるのだ。
そこでFS-5Uだけでなんとかならないかと調べたところ、FS-5Uを2台並べてFS-6と同じように使う方法があり、その際はRC-3と接続したステレオケーブルの右側につないだFS-5Uがトラックの移動に使えるので、この右側のケーブルにオンオフ信号を送ればトラックの移動ができると予想できた。手元にステレオのミニジャックを標準ジャックに変換するプラグがあったので、安いステレオミニ->モノラル変換ケーブルを買って右側にFS-5Uをつないで試したのだが、そのままでは使えなかった。
どうやら左側のケーブルにフットスイッチが接続されていないと右側が正常に反応しないようだ。ちなみにFS-5Uを一台だけステレオケーブルでつないだ場合には、左側につないだ場合と同じ動作になるので左側をデフォルトとして優先しているのだろう。
左側にもフットスイッチがあるとRC-3を騙せないか考えて、左側のケーブルのジャックを切断し、内部の2本のワイアをつないでみたところ、右側につないだFS-5Uだけで問題なくトラックを移動できるようになった。この方法が電気的に正しいのかわからないが、とにかく使えているので良しとしよう。
というわけで、本来ならJamMan Solo XTでもよかったのだが、macOS 10.11以降に対応していないし、今後も対応しないそうなので却下し、今後はRC-3とFS-5Uという組み合わせを使うことにした。