May 2024

Blackstar Superflyアンプのホワイトノイズ問題

これまで家でギターの練習をする時や小規模なライブでは、とにかく小さくて邪魔にならないZT Lunchbox Juniorアンプを使っていた。出力は50Wで5インチ(約12cm)のスピーカなので、サイズに見合わない大きな音量というか余裕のある音圧でローからハイまで綺麗になる非常に素晴らしいアンプだと思っている。

しかも、このアンプにはDC9V、最大500mAのセンターマイナスOUT端子があるのでエフェクタが2台くらいなら電源を持って歩かなくても繋いで使うことができる。実際に、ちょっとしたライブではZoom AC-2(https://amzn.to/3R7IwSF)とかBOSS RC-5(https://amzn.to/3WXiLIF)とか繋いで使っていて、センタープラスのエフェクタ用に変換ケーブルを自作したりもして愛用してきた。

特に不満もなかったのだが、エレガットを使った弾き語りのためにマイクとギター用に2系統の入力があり、かつBOSS DR-01s(https://amzn.to/4aLMCXv)というボンゴやカホンなど弾き語り用のリズムボックスの音も一緒に出せるアンプに買い換えることにした。

ちなみに、ギターとマイク、そして外部オーディオ入力のすべてに対応する弾き語り用アンプとしては音の良さを考えれば他にほとんど選択肢がないくらいに優れたアンプ、BOSS Cube Street EX(https://amzn.to/4bIbxN5)も持っているのだが、とにかく重くて大きなアンプで余程のことがなければ持って歩く気にはならない。重さは、2Kg台が理想だ。

この条件を満たす選択肢としては、まず5W(2.5W x 2で4インチ(10cm)のスピーカを2個搭載するRoland Mobile AC(https://amzn.to/4dYiuLw)があるだろう。実際の音を聞いたことはないのだが、YouTubeで見る限りはちょっとペナっとした音のように感じる。またギターとマイクを別々にトーンコントロールすることはできない。

現行製品だと他にYamaha THR30ⅡA Wireless(https://amzn.to/4bAFhvq)があるが、こちらはそこそこ大きくて4.4Kgと重いので選択肢から外した。

別に現行製品にこだわる理由もないので、ちょっと前に話題になった製品を探してみるとBlackstar Superfly(https://amzn.to/3VlunDW)というアンプが見つかった。調べると、すでにカタログ上にはないようだが流通はしているようだ。

YouTubeで見た限りでは、音はRoland Mobile ACよりも良いように思える。12Wでスピーカは3インチ(約8cm)x 2なので、Mobile ACより出力は大きいがスピーカは小さいということになる。ギターとマイクは、それぞれ別々にベースとトレブル、そしてリバーブをコントロールでき、ギターにはゲインがあってエレキとアコースティックを切り替えることもできる。ちなみにマイクジャックは、XLRにも対応している。

アンプの出力とスピーカサイズのどちらを優先するかは、用途や個人の好みによるところもあると思うが、個人的には出力の方が重要だと考えている。というのも、アンプはスピーカの許容入力に対して余裕を持たせた設計になっていて、多くの場合でスピーカの性能を全て使い切ることはないと思うからだ。

つまりスピーカサイズが大きくても出力が小さい場合、音がペナペナになるだろうと想像している。そういう意味では、スピーカは小さいが出力が大きいSuperflyの方がスピーカの性能を目一杯引き出しやすいのではないかと思う。逆に言うと最大音量で鳴らすのであれば、Mobile ACのが有利なのかもしれない。しかし、いくら小さいアンプとはいえ目一杯の音量で鳴らす場面はなかなかなさそうに思うのだ。

そんなことを考えた結果、Superflyを買おうと決めたが気になることもある。この手の小さなアンプには常時ホワイトノイズが鳴るという問題があるのだが、どうやらSuperflyはホワイトノイズがかなり鳴るらしい。弾き語りアンプというのは雑踏のような常に騒音がある環境で使うので、ギターやマイクの音を鳴らしているとこうしたホワイトノイズは気にならないものだが、ユーザの評価を見る限りでは許容範囲かどうかちょっと怪しい感じなのだ。

とは言え、Mobile ACではトーンコントロールがほとんどできないので、もう自分で確認するしかないとSuperflyを買ってみた。

で、機能や音質について言えば、申し分のない製品であった。

が、やはりホワイトノイズがかなり鳴るのである。まず電源を入れてボリュームもゲインもすべて0の状態で、サーっとホワイトノイズが鳴り続ける。これは想定内で、まぁしょうがないなという感じだ。

ところが、エレガットを繋いで音を出してみると許容範囲を超えたノイズが鳴る。試しにケーブルを抜いてボリュームだけを上げていくと、相対的にノイズはデカくなるようだ。

これは困ったなとしばし思案していたが、ひょっとしてと思い立ってゲインをどんどん上げてボリュームを下げていくとノイズは減っていくのだ。ノイズが気にならない設定でエレガットを繋いだところ、ノイズは許容範囲内になって十分に使える状態になった。

日頃ギターアンプのゲインは上げると音量も増えるが徐々にオーバードライブして歪みが強くなるという考えがあったので、当初はできるだけクリーンな音質を得るためにゲインは最低限にしてボリュームで音量を稼ごうとしたのが間違っていたようだ。

アコギ用のアンプではゲインをあげても音色が変わらずにクリアな状態を維持するようなプリアンプ設定になっていると聞くので、Superflyにあるアコースティックという設定もゲインをどんどん上げても取り立てて音が歪んでいくようなことがないのだろう。

なお、ホワイトノイズは完全になくなったわけではないし、実際のところ小型アンプでノイズを完全に無くすことはできないと思うので、どの製品を買うにしてもその点の注意は必要だろう。