March 2017
乙女の二股
2017年03月07日17:33 ジャンル:ギター
以前も書いたように、現在メインで使っているアコースティックギターは完全にBaby Taylor BT2になっている。
ちなみに以前使っていたOvation Pinnacleは、弦アースが取れない状態でもありメンテも兼ねて長野県松本市のVellmor Guitarsに修理に出した。自分で治すつもりで断念したブリッジも貼り直されて、4月には戻ってくるだろう。
で、すでに20年は人前で演奏していないのだが、Baby Taylorを弾くとあまりの気持ち良さにまたライブやりたいなぁと思い、リハビリのために弾き語りのコンテストにでも参加しようかと考えるようになった。
その時使うギターはBaby Taylorだと思うが、現時点ではマイクがARTECのA1-OSJという安い外付けタイプだ。
このマイク自体は非常に優れた製品で、実売が2,000円前後とは思えない高いコストパフォーマンスを誇っている。
ただし、このマイクの弱点は貼り付けたトップ上の位置で出てくる音が全く異なるという点だ。だったら、一番良い音がする場所に貼っておけば良いじゃんと思われるかも知れないが、それがそんなに単純ではない。
というのも、自分はほとんどが爪引く奏法なので、それで自分が思う一番良い音がする場所に貼っておくと、コードストロークで弦の音が濁ってしまうのだ。そして、その逆も同じ。
実際のところ、宅録でコードストロークを録音する場合は、マイクを立ててA1-OSJの音とミックスしているのだ。
さらに、自分ではやらないがトップを叩く奏法の場合は、また全然違う場所に貼り付けたくなるだろうが、そこが弦の音を一番よく拾う場所と違うことは容易に想像できる。
つまり、奏法によって貼る場所を変えなければならないが、そんなことはライブでできるはずがないのだ。
また、トップに貼ったマイクから出ているケーブルがだらんとしてしまうのも、ちょっと格好悪いかなというのもある。
そこでギター本体内部に複数のマイクを仕込もうと考えた。そんな製品があるのかわからなかったが、探してみればあるもので、123music.jpのオリジナルピックアップキットなるものを見つけた。この製品の中でダブルというのがマイクが2つある製品だ。
実は、この製品の以前の名称は乙女の二股というのだ。で、乙女の二股の頃にもネット上で調べたことがあるが、当時の乙女工房というサイトの名称と乙女の二股という製品の名称から、なんとなく胡散臭いと思って手を出さずにいたものだ。
この製品は、2個のパッシブのピエゾマイクをトップの裏側に貼り付け、エンドピンジャック経由で外へ出すものだ。プリアンプはないので電池は要らない。またマイクとケーブルはすでにエンドピンジャックにつながった状態なので、エンドピンの部分に13mmの穴さえ開けられれば、自分で半田付けしたりする必要がない。
同じ構成になるように同様の部品を買って来て自分で半田付けすることもできるが、多分その方が高くつくと思う。
これこそ自分が探していた製品だというわけで、早速発注し、Baby Taylorのエンドピン部分に穴を開けて装着してみた。
結論から言えば、本当に素晴らしい結果が得られて大満足だ。
しかし、注意も必要だ。
まず穴を開ける際、穴の縁は面取りした方が良いということだ。面取りしなくても装着できるが、自分で作業した感じでは、面取りしていないとエンドピンにかかる負荷や当てたり落としたりした衝撃で穴の縁が欠けたり割れる可能性が高いと思う。
次にマイクを装着する位置が問題だ。ギター内部に貼り付けるので、弦を張って鳴らして、気に入らなければ弦を外してマイクを貼り直してと繰り返すことになるため、マイクの貼り付け位置を気軽に試行錯誤できない。そこで、エンドピンにVOX amPlug2 AC30を挿してイヤフォンで音を聞きながら、二つのマイクをトップ上面に密着させた状態で弦を鳴らし、どこが一番良い結果が得られるかを事前に入念に調べてみた。
基本的にはブリッジからエンドピン寄りで高音側と低音側に付けるのが一般的だと思うが、数センチずれただけで音が変わってしまうので慎重に作業し、ここだという場所に付箋なりを張ってマークしておく。その後、マイクをトップ裏面に貼り付ける際、マークを参考に正確に貼り付けるわけだ。実際には、一度貼り直したのだが、このやり方は非常にうまくいった。
そして最後に、ギター本体内でケーブルが遊んでいるため、激しくストロークしたりすると、ケーブルが移動してトップやバックに当たる雑音が出ることがある。これはケーブルをセロテープでバックに止める以外の対策は考えつかなかった。
余談だが、このマイクは思ったよりも品質が高く、非常に良い音が出る。とは言え、ピエゾピックアップであることに変わりはないので、アコースティックな音を出すにはデジタルモデリングが必須だろう。自分の場合は、いつも使っているZoom A3でD-18を選んだ時に、一番好みの音になるようだ。
こうしてBaby Taylorのアコギ化が完了したので、コンテスト参加を真剣に検討しようかな。
ちなみに以前使っていたOvation Pinnacleは、弦アースが取れない状態でもありメンテも兼ねて長野県松本市のVellmor Guitarsに修理に出した。自分で治すつもりで断念したブリッジも貼り直されて、4月には戻ってくるだろう。
で、すでに20年は人前で演奏していないのだが、Baby Taylorを弾くとあまりの気持ち良さにまたライブやりたいなぁと思い、リハビリのために弾き語りのコンテストにでも参加しようかと考えるようになった。
その時使うギターはBaby Taylorだと思うが、現時点ではマイクがARTECのA1-OSJという安い外付けタイプだ。
このマイク自体は非常に優れた製品で、実売が2,000円前後とは思えない高いコストパフォーマンスを誇っている。
ただし、このマイクの弱点は貼り付けたトップ上の位置で出てくる音が全く異なるという点だ。だったら、一番良い音がする場所に貼っておけば良いじゃんと思われるかも知れないが、それがそんなに単純ではない。
というのも、自分はほとんどが爪引く奏法なので、それで自分が思う一番良い音がする場所に貼っておくと、コードストロークで弦の音が濁ってしまうのだ。そして、その逆も同じ。
実際のところ、宅録でコードストロークを録音する場合は、マイクを立ててA1-OSJの音とミックスしているのだ。
さらに、自分ではやらないがトップを叩く奏法の場合は、また全然違う場所に貼り付けたくなるだろうが、そこが弦の音を一番よく拾う場所と違うことは容易に想像できる。
つまり、奏法によって貼る場所を変えなければならないが、そんなことはライブでできるはずがないのだ。
また、トップに貼ったマイクから出ているケーブルがだらんとしてしまうのも、ちょっと格好悪いかなというのもある。
そこでギター本体内部に複数のマイクを仕込もうと考えた。そんな製品があるのかわからなかったが、探してみればあるもので、123music.jpのオリジナルピックアップキットなるものを見つけた。この製品の中でダブルというのがマイクが2つある製品だ。
実は、この製品の以前の名称は乙女の二股というのだ。で、乙女の二股の頃にもネット上で調べたことがあるが、当時の乙女工房というサイトの名称と乙女の二股という製品の名称から、なんとなく胡散臭いと思って手を出さずにいたものだ。
この製品は、2個のパッシブのピエゾマイクをトップの裏側に貼り付け、エンドピンジャック経由で外へ出すものだ。プリアンプはないので電池は要らない。またマイクとケーブルはすでにエンドピンジャックにつながった状態なので、エンドピンの部分に13mmの穴さえ開けられれば、自分で半田付けしたりする必要がない。
同じ構成になるように同様の部品を買って来て自分で半田付けすることもできるが、多分その方が高くつくと思う。
これこそ自分が探していた製品だというわけで、早速発注し、Baby Taylorのエンドピン部分に穴を開けて装着してみた。
結論から言えば、本当に素晴らしい結果が得られて大満足だ。
しかし、注意も必要だ。
まず穴を開ける際、穴の縁は面取りした方が良いということだ。面取りしなくても装着できるが、自分で作業した感じでは、面取りしていないとエンドピンにかかる負荷や当てたり落としたりした衝撃で穴の縁が欠けたり割れる可能性が高いと思う。
次にマイクを装着する位置が問題だ。ギター内部に貼り付けるので、弦を張って鳴らして、気に入らなければ弦を外してマイクを貼り直してと繰り返すことになるため、マイクの貼り付け位置を気軽に試行錯誤できない。そこで、エンドピンにVOX amPlug2 AC30を挿してイヤフォンで音を聞きながら、二つのマイクをトップ上面に密着させた状態で弦を鳴らし、どこが一番良い結果が得られるかを事前に入念に調べてみた。
基本的にはブリッジからエンドピン寄りで高音側と低音側に付けるのが一般的だと思うが、数センチずれただけで音が変わってしまうので慎重に作業し、ここだという場所に付箋なりを張ってマークしておく。その後、マイクをトップ裏面に貼り付ける際、マークを参考に正確に貼り付けるわけだ。実際には、一度貼り直したのだが、このやり方は非常にうまくいった。
そして最後に、ギター本体内でケーブルが遊んでいるため、激しくストロークしたりすると、ケーブルが移動してトップやバックに当たる雑音が出ることがある。これはケーブルをセロテープでバックに止める以外の対策は考えつかなかった。
余談だが、このマイクは思ったよりも品質が高く、非常に良い音が出る。とは言え、ピエゾピックアップであることに変わりはないので、アコースティックな音を出すにはデジタルモデリングが必須だろう。自分の場合は、いつも使っているZoom A3でD-18を選んだ時に、一番好みの音になるようだ。
こうしてBaby Taylorのアコギ化が完了したので、コンテスト参加を真剣に検討しようかな。