このセクションでは、英語の学習について書いてみたいと思います。とはいえ、本屋やインターネットでいくらでも見つかる「誰でもできる」や「これでバッチリ」的な陳腐な学習教材や理論には皆さんも辟易しているでしょう。
「外国語の学習には、王道がない」というのはよく聞く表現です。これは「ある人で成功した方法が、他の人にも有効とは限らない」ということと「付け焼き刃はあり得ない」という二つの真理を表していると私は考えています。
当然、英語学習に興味をお持ちの皆さんの多くが経験的にご存知の通り、英語というものは一朝一夕で身に付くものではありません。よほど英語に向いた人でなければ(向き不向きについては後述します)、漫然と学校で英語の授業を受けている、家庭で教材を使っている、英会話学校に通っている——だけでは、英語が「使える」ようにはならないのです。そこには、何か自分なりの方法論を見いだし、それを実践することが必要になります。
そこで、ここでは、私が自分なりに体験し、発見した英語学習のヒントについて語りたいと思います。そして、そのヒントが、皆さんにとって自分なりの英語学習の「秘訣」を探るきっかけになればと願っています。