もっと電子書籍を

最近、私の周りでは、グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶが、密かに注目を集めている。

海外の音楽業界のマーケティングやプロモーションに明るい人達は、グレイトフル・デッドというバンドが、いかに他のメインストリームのバンドと違っているか、以前からよく知っていたはずだが、このような書籍が登場して、一般の人達も、その変わりっぷりを知ることができるようになるのはよいことだ。

私も、グレイトフル・デッドの活動については、よく知っていたので、この書籍に目新しいことは書かれていないのだが、書籍にまとまったということで、読んでみようと思い立った。

が、私は、1)置く場所がない、2)紙がもったいない、という2つの理由で、もう紙の書籍は、極力買わないことに決めている。

では、電子書籍で思って探したが、出ていないようだ。

仕方がないので、米Amazon.comのKindle Storeに行ってみたら、やはりMarketing Lessons from the Grateful Dead: What Every Business Can Learn from the Most Iconic Band in Historyがありました。

なので、私は、この本を、英語で読んだわけだが、もし日本語版の電子書籍があれば(そして、その売値が、紙版の売値から、紙、保管、流通、などにかかる経費を引いた値段なら)、そちらを買ったはずなのだ。

私の場合、元々、紙版を買う気持ちはまったくなかったので、出版社の一部が電子書籍の普及で危惧する電子書籍が紙版の売り上げを食う、という事例に当てはまらない。これは、日本語版の出版社にとって純粋な機会損失だと言える。

電子版1部だけの話ではあるが、もったいないなぁと思った次第だ。