間違ってメールを削除!

今朝、突然顧客からメールサーバ設定が変更になると連絡があり、急いでThunderbirdに設定している自分のアカウント設定をいじることになった。

その際、受信メールボックスをThunderbird内でバックアップとして複製しておこうとしたのだが、操作を誤って受信メールボックスの場所を移動してしまった。すぐにメールボックスをドラッグして元の場所へ戻せば、それで良かったはずだが、ふと「取り消し」したら自動で戻るんじゃないか、と思いつき、横着してcommand+Zキーを押してみた。

ところが、受信メールボックスの位置は戻ったのに、中のメッセージが件名以外すべてなくなっている。メッセージを選んでも、中身は何も表示されない状態だ。多分、メッセージは存在するが、それを参照するデータベースと整合性がなくなったのだろう。

このようなことは、過去にも経験があり、その際は、いつもThunderbirdを再起動すれば、復旧されていた。だから何の疑いもなく再起動したが、復旧しない。

そこでフォルダを最適化すれば、メッセージからデータベースが再構築されるだろうと思ったのが甘かった。逆にデータベースからメッセージの方が再構築されたようで、つまりすべてのメールがなくなってしまったのだ。受信メールボックスは、全くの空である。

重要なメールも大量に保管されているメールボックスなので、ちょっと焦ったが、以前ここでも書いたように、毎朝起動ディスクが自動でクローンされているので、クローンからThunderbirdの該当するメールボックスファイルを起動ディスクにコピーしてことなきを得た。

クローンが作られてから受信した数通のメールは、失われたが、運良くすべて読んでいたので、送り主に再送をお願いして、あっという間に環境は復旧した。

バックアップと言うと、ハードディスクやシステムのトラブルからの復旧と言うイメージが強いが、自分の経験からすると、むしろこのような、何気ない判断のミスや誤操作で失われた重要なファイルを復旧させることの方が多い。

実際のところ、起動ディスクのトラブルでクローンに置き換えるようなことは、5年に一度、あるいはそれ以下の頻度だろう。一方、失われた重要なファイルをバックアップから復旧することは、毎年とは言わないが、2年か3年に一度あるように思う。

私の場合、Personal Backup 10.6を使ってクローンとしてバックアップを取っているが、今回のようなケースでは、ホームフォルダの中だけをバックアップしていれば十分だ。もっと単純な無料のバックアップソフトや手動でのコピーでも用をなしたはずだ。

また、Mac OS Xの場合、最近では、自動でバックアップを取り続けてくれるTImeMachineという非常に便利な機能があり、データの復旧は簡単に行える。

いずれにしろ、毎日バックアップを実行することの大切さを、再確認した朝だった。