ストッパーXなど

島村楽器のHistory HEG-120(Fujigen製造のエレガット)の弦が切れたので張り替えようと思い立ってから約一ヶ月、弦アースが取れてない時になるジーという音が鳴る状態なので、張り替える前に修理に出した方が良いんだよなぁと迷っていたが、アンプから音を出すことがほとんどないので(アンプから音を出す時はYamahaのSLG130Wを使っているので)、修理はいつでも良いやと思い直して弦を張り直すことにした。

ただ張り直しても面白くないので、以前からYahooオークションで見かけて気になっていたストッパーXを試してみようと考えた。ストッパーXは、ガットギターの弦の末端に付ける小さな象牙製の部品で、フォークギターの様に弦を張ることができるようになる。製品の考え方からすると、張りやすくなるだけでなく、弦が滑らなくなるのでチューニングが安定しやすくなると共に、弦とギター本体の接点がストッパーXに集中するので鳴りが良くなるということらしい。

YahooオークションでストッパーXを購入した時、似た様な部品で「響」というものも見つけた。こちらは小さな球体なのだが、フォークギターの弦に装着することでギター本体と弦が密着して鳴りが良くなるという製品だ。

響だけでは、普通のガットギターの弦に付けることはできないが(不可能ではないだろうが、面倒だし効果も薄そうだ)、ガットギターの弦にストッパーXを付けるとフォークギターの弦と同じ状態になるので、そこに響を付けられそうだ。

というわけで、両方買って両方つけてみた。
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ガットギターの弦の末端にストッパーXが付いているのでブリッジに弦を巻きつけなくてもよく、かつ球体の響がブリッジの弦を受ける部分のくり抜かれた様な凹みに嵌って密着した状態だ。

まず、ストッパーXによって弦を張るのが非常に楽になる。また弦が滑らないので、チューニングも一度安定するとズレが少ない様に思う(ナイロン弦は伸びるからずれなくなるわけではない)。

そして響によって弦がギター本体に密着するからか、良く鳴るのである。HEG-120は、アンプを通さなければほとんど音は鳴らず、おもちゃの様な音しか出ないギターだが、この状態ではネックに振動が伝わる位に鳴っている。

この組み合わせは、想像以上に良い結果が得られた。

ストッパーXと響の接点が小さいため、ストッパーXがいずれ破壊されてしまうのではないかという心配があるが、それもしばらく使っていれば分かるだろう。

とにかく面白いものを買って試せたし、音も良くなったので、HEG-120を使う機会は増えそうだ。このままの状態で修理に出すとストッパーXか響を紛失されそうなので、次に弦が切れた時が修理のタイミングかな。

しばらく使って問題なければ、SLG130にも付けてみよう。