ビューン、削除しました

iPhoneで30以上の新聞および雑誌が読めるApp、ビューンですが、お試し期間の終了と共に削除しました。(iPad版はこちら。)

私が読みたい雑誌では、ビューン版と印刷版で、あまりにも内容が違い過ぎました。読者としては、既存の雑誌を購読するわけですから、印刷版もデジタル版も、まったく同じ内容が読める、ということが大前提です。

何らかの法的な理由で読めない内容がある、というのは理解できますので、少し内容が削られていても仕方ないのですが、現状から言うと、読める記事と読めない記事の違いが明確でなく、まるで面白い部分こそ隠しておいて、本当は印刷版を買って欲しいんだ、と言わんばかりの、宣伝用お試し版を読んでいる気持ちになります。

ビューンのホームページでは、「各メディアについて、全ての記事がお読みいただけるわけでありません」とだけ書かれていて、なぜそのような現状なのかの説明は一切ありません。(ちなみに、以前「バックナンバーの取り扱いが不明」と書きましたが、雑誌は最大12冊、新聞は最大7日分だそうです。しかし、この「最大」というのも曖昧で、曲者っぽくて嫌な表現ですな。)

出版社側は、全体のボリュームから、ページ数にして7割から8割は読めるから十分、と考えているのかも知れませんが、読者は、雑誌をそういう風には見ていません。削られた1割を読みたかったという場合だってあります。

1ページの連載があるという理由だけで、特定の雑誌を毎号買っている、という人を、私もたくさん知っています。

こういう新しい形態のビジネスが始まるとき、おそるおそる試すことも多いですが、時には「えいや」っと大きく始める必要があることもあります。ビューンには、この「えいや」っが必要だったと思いますが、現状、そのような雰囲気は感じられません。

ものすごく楽しみにしていましたし、今も将来には期待はしているのですが、とりあえず、残念ながらの削除とあいなりました。