関節炎の話

今日は、関節炎の話です。健康とか体調とかについては、もっと本格的な情報を公開している人がいっぱいいるので、ここに書く必要もないとずっと思っていたけれど、この自分の関節炎の話は他の人のためにもなるかなと思って書くことにしたものです。

自分は、10年ほど前から冬になると両手の指の関節が腫れて曲げられないほど痛むという症状に悩まされてきました。冬になって気温が0度前後になると始まる症状であり、温めると少し良くなるし、春になって気温が上がると自然に改善することから、ずっと急性リウマチだと思い込んでいました。

ここ数年は、とにかく冬でも指を冷やさないことを心がけたことと、温暖化の影響で冬の気温が以前よりは高めになったこともあり、腫れて痛くはなるけれど耐えられないほどではなくなっていました。

ところが2021年の11月、それほど寒くもない日に指の関節が痛み始めたのです。おかしいなぁと思って病院に行ってレントゲンを撮ると、リウマチならば急性であっても10年前から症状があるなら関節が変形しているはずのところ、関節は至って正常な状態であることがわかりました。

そこで血液検査をすると、なんと尿酸値が非常に高くなっていたのです。しかし、これまで定期的に血液検査はしていて尿酸値の異常など出たことはないと医者に説明すると、夏の間は自然と水分をとるから調べても尿酸値は正常なのだが、冬になると水分の摂取量が極端に減って尿酸値が上がる人がいると言うのです。確かに、自分はもともとあまり水分を取らない方だし、考えてみると冬に血液検査をしたこともなかった気がします。

尿酸値が上がったことで手の指にだけ症状が出るのは珍しいが、ないことでもないので、毎日2リットルの水を飲んで違いがあるか試してみようと言うことになりました。

結果から言うと、毎日2リットルとは言わないまでもこれまでにないほど水を飲むようにしたら、全然症状が出なくなり、2022年の冬も問題なく越えたのでした。これまでの苦労が嘘のようです。

つまり、自分の手の指の関節が腫れて痛くなったのは冬になって水分の摂取量が極端に減って尿酸値が上がったことが原因であり、リウマチとは全くの無関係だったわけです。尿酸値が高くなることの問題としては、痛風や腎臓結石が有名だと思いますが、手の指の関節だけが腫れると言うこともあるのです。

そういえば、長野県で冬に弾き語りをしたときに「冬になると手の関節が腫れて痛むので苦労しますよね」と言ったら、誰一人として反応もせず、ボカーンとしていたことを思い出した。あるあるだと思っていたのは、自分だけだったのだ。