楽天モバイル
昨年の初頭に、ここで楽天モバイルのRakuten WiFi Pocket 2CとiPhone 15を常時携帯して全体の通信料金を少しでも安くするということを書いた。
その時はビル内で窓のない場所を筆頭に場所によっては楽天の電波がなくて使えないことがあるとも書いたが、その後に楽天モバイルでもプラチナバンドの提供が広がったからなのか、昨年の夏頃から状況はグッと改善して現在ではほとんど問題のない状態になった。
ちなみに後継機が出なかったRakuten miniの契約は、すでに終了させている。手の中に収まる小ささは貴重だったので、後継機さえ出れば機種変更したと思うが残念なことだ。
その時はビル内で窓のない場所を筆頭に場所によっては楽天の電波がなくて使えないことがあるとも書いたが、その後に楽天モバイルでもプラチナバンドの提供が広がったからなのか、昨年の夏頃から状況はグッと改善して現在ではほとんど問題のない状態になった。
ちなみに後継機が出なかったRakuten miniの契約は、すでに終了させている。手の中に収まる小ささは貴重だったので、後継機さえ出れば機種変更したと思うが残念なことだ。
Roland Mobile AC
随分と間が空いてしまったが、昨年の6月にここでBlackstar Superflyに触れた直後にRoland Mobile AC(https://amzn.to/4dYiuLw)を買って実際に比較した結果、Blackstar Superflyはエレキギターをメインで使う人に譲ってMobile ACをメインで使うことにした。
音や機能という点で言えば、以前に書いた通りSuperflyのが圧倒的に上だと思うが、Mobile ACは重さは約2.5kgとそこそこ重いのだが、とにかく小さくて使い勝手が良い。
家での練習用アンプはDV Mark Jazz 12(https://amzn.to/3Wr6c7r)であり、Mobile ACはあくまで弾き語り用で買ったのだが、最近は家でもMobile ACしか使っていない気がする。
結局のところ、音や機能よりも使いやすさに勝るものはないということなのだろう。
音や機能という点で言えば、以前に書いた通りSuperflyのが圧倒的に上だと思うが、Mobile ACは重さは約2.5kgとそこそこ重いのだが、とにかく小さくて使い勝手が良い。
家での練習用アンプはDV Mark Jazz 12(https://amzn.to/3Wr6c7r)であり、Mobile ACはあくまで弾き語り用で買ったのだが、最近は家でもMobile ACしか使っていない気がする。
結局のところ、音や機能よりも使いやすさに勝るものはないということなのだろう。
Superflyでアコギ弾き語りは無理
昨日、Blackstar Superfly(https://amzn.to/3VlunDW)というモバイルアンプを買ったことを書いた。
ギターとマイクの2系統の入力を持ち、それぞれを個別にトーンコントロールできる。さらに外部音源も出力できるということで、エレガット、マイク、そしてBOSS DR-01s(https://amzn.to/4aLMCXv)を使って弾き語りしようという目論見だ。
ホワイトノイズがそれなりに鳴るので、ちょうど設定を探っていてノイズゲートという大きな問題に行き当たってしまった。
アコースティックモードだと、ギターの音量がある一定まで小さくなるとノイズゲートが作動してギターの音がバサっと切られてしまうのだ。つまり、例えば曲の終わりにジャーンとギターを弾いてできる限り余韻を残したいということができない。
個人的には、いきなりバッサリ音が切れてしまうよりはノイズに埋もれてしまうほど小さい音だとしても余韻が残って自然に減衰した方が良いと思うのだが、現象がわかる動画を撮影してBlackstarのサポートに送ったところノイズゲートが動作しているのであり正常な状態という回答だから、ノイズに埋もれてしまう位なら音を消失させた方が良いだろうというのがBlackstarの設計思想なのだと思う。
ちなみにエレクトリックモードだと、この現象は起きないのでアコースティックモードの意図的な仕様であり、Blackstarとしては小さい音で演奏されることがあるアコースティックだからこそノイズゲートを効かしているつもりなのだと想像される。
現時点ではRoland Mobile AC(https://amzn.to/4dYiuLw)を買った方が良かったかなと思っているが、実際に触ったことがないので何とも言えないし、機能的にはSuperflyに軍配が上がるのは明らかなので、何とかならないかなと試行錯誤した結果、とりあえずはエレクトリックモードにしてベースとトレブルを調整することでなんとか使える目処はでてきたと思う。
また、いずれはMobile ACも買って比べてみよう。いずれにしろ、小さなアンプは色々と制約があってなかなか一筋縄ではいかないなと思い始めている。
ギターとマイクの2系統の入力を持ち、それぞれを個別にトーンコントロールできる。さらに外部音源も出力できるということで、エレガット、マイク、そしてBOSS DR-01s(https://amzn.to/4aLMCXv)を使って弾き語りしようという目論見だ。
ホワイトノイズがそれなりに鳴るので、ちょうど設定を探っていてノイズゲートという大きな問題に行き当たってしまった。
アコースティックモードだと、ギターの音量がある一定まで小さくなるとノイズゲートが作動してギターの音がバサっと切られてしまうのだ。つまり、例えば曲の終わりにジャーンとギターを弾いてできる限り余韻を残したいということができない。
個人的には、いきなりバッサリ音が切れてしまうよりはノイズに埋もれてしまうほど小さい音だとしても余韻が残って自然に減衰した方が良いと思うのだが、現象がわかる動画を撮影してBlackstarのサポートに送ったところノイズゲートが動作しているのであり正常な状態という回答だから、ノイズに埋もれてしまう位なら音を消失させた方が良いだろうというのがBlackstarの設計思想なのだと思う。
ちなみにエレクトリックモードだと、この現象は起きないのでアコースティックモードの意図的な仕様であり、Blackstarとしては小さい音で演奏されることがあるアコースティックだからこそノイズゲートを効かしているつもりなのだと想像される。
現時点ではRoland Mobile AC(https://amzn.to/4dYiuLw)を買った方が良かったかなと思っているが、実際に触ったことがないので何とも言えないし、機能的にはSuperflyに軍配が上がるのは明らかなので、何とかならないかなと試行錯誤した結果、とりあえずはエレクトリックモードにしてベースとトレブルを調整することでなんとか使える目処はでてきたと思う。
また、いずれはMobile ACも買って比べてみよう。いずれにしろ、小さなアンプは色々と制約があってなかなか一筋縄ではいかないなと思い始めている。
Blackstar Superflyアンプのホワイトノイズ問題
これまで家でギターの練習をする時や小規模なライブでは、とにかく小さくて邪魔にならないZT Lunchbox Juniorアンプを使っていた。出力は50Wで5インチ(約12cm)のスピーカなので、サイズに見合わない大きな音量というか余裕のある音圧でローからハイまで綺麗になる非常に素晴らしいアンプだと思っている。
しかも、このアンプにはDC9V、最大500mAのセンターマイナスOUT端子があるのでエフェクタが2台くらいなら電源を持って歩かなくても繋いで使うことができる。実際に、ちょっとしたライブではZoom AC-2(https://amzn.to/3R7IwSF)とかBOSS RC-5(https://amzn.to/3WXiLIF)とか繋いで使っていて、センタープラスのエフェクタ用に変換ケーブルを自作したりもして愛用してきた。
特に不満もなかったのだが、エレガットを使った弾き語りのためにマイクとギター用に2系統の入力があり、かつBOSS DR-01s(https://amzn.to/4aLMCXv)というボンゴやカホンなど弾き語り用のリズムボックスの音も一緒に出せるアンプに買い換えることにした。
ちなみに、ギターとマイク、そして外部オーディオ入力のすべてに対応する弾き語り用アンプとしては音の良さを考えれば他にほとんど選択肢がないくらいに優れたアンプ、BOSS Cube Street EX(https://amzn.to/4bIbxN5)も持っているのだが、とにかく重くて大きなアンプで余程のことがなければ持って歩く気にはならない。重さは、2Kg台が理想だ。
この条件を満たす選択肢としては、まず5W(2.5W x 2で4インチ(10cm)のスピーカを2個搭載するRoland Mobile AC(https://amzn.to/4dYiuLw)があるだろう。実際の音を聞いたことはないのだが、YouTubeで見る限りはちょっとペナっとした音のように感じる。またギターとマイクを別々にトーンコントロールすることはできない。
現行製品だと他にYamaha THR30ⅡA Wireless(https://amzn.to/4bAFhvq)があるが、こちらはそこそこ大きくて4.4Kgと重いので選択肢から外した。
別に現行製品にこだわる理由もないので、ちょっと前に話題になった製品を探してみるとBlackstar Superfly(https://amzn.to/3VlunDW)というアンプが見つかった。調べると、すでにカタログ上にはないようだが流通はしているようだ。
YouTubeで見た限りでは、音はRoland Mobile ACよりも良いように思える。12Wでスピーカは3インチ(約8cm)x 2なので、Mobile ACより出力は大きいがスピーカは小さいということになる。ギターとマイクは、それぞれ別々にベースとトレブル、そしてリバーブをコントロールでき、ギターにはゲインがあってエレキとアコースティックを切り替えることもできる。ちなみにマイクジャックは、XLRにも対応している。
アンプの出力とスピーカサイズのどちらを優先するかは、用途や個人の好みによるところもあると思うが、個人的には出力の方が重要だと考えている。というのも、アンプはスピーカの許容入力に対して余裕を持たせた設計になっていて、多くの場合でスピーカの性能を全て使い切ることはないと思うからだ。
つまりスピーカサイズが大きくても出力が小さい場合、音がペナペナになるだろうと想像している。そういう意味では、スピーカは小さいが出力が大きいSuperflyの方がスピーカの性能を目一杯引き出しやすいのではないかと思う。逆に言うと最大音量で鳴らすのであれば、Mobile ACのが有利なのかもしれない。しかし、いくら小さいアンプとはいえ目一杯の音量で鳴らす場面はなかなかなさそうに思うのだ。
そんなことを考えた結果、Superflyを買おうと決めたが気になることもある。この手の小さなアンプには常時ホワイトノイズが鳴るという問題があるのだが、どうやらSuperflyはホワイトノイズがかなり鳴るらしい。弾き語りアンプというのは雑踏のような常に騒音がある環境で使うので、ギターやマイクの音を鳴らしているとこうしたホワイトノイズは気にならないものだが、ユーザの評価を見る限りでは許容範囲かどうかちょっと怪しい感じなのだ。
とは言え、Mobile ACではトーンコントロールがほとんどできないので、もう自分で確認するしかないとSuperflyを買ってみた。
で、機能や音質について言えば、申し分のない製品であった。
が、やはりホワイトノイズがかなり鳴るのである。まず電源を入れてボリュームもゲインもすべて0の状態で、サーっとホワイトノイズが鳴り続ける。これは想定内で、まぁしょうがないなという感じだ。
ところが、エレガットを繋いで音を出してみると許容範囲を超えたノイズが鳴る。試しにケーブルを抜いてボリュームだけを上げていくと、相対的にノイズはデカくなるようだ。
これは困ったなとしばし思案していたが、ひょっとしてと思い立ってゲインをどんどん上げてボリュームを下げていくとノイズは減っていくのだ。ノイズが気にならない設定でエレガットを繋いだところ、ノイズは許容範囲内になって十分に使える状態になった。
日頃ギターアンプのゲインは上げると音量も増えるが徐々にオーバードライブして歪みが強くなるという考えがあったので、当初はできるだけクリーンな音質を得るためにゲインは最低限にしてボリュームで音量を稼ごうとしたのが間違っていたようだ。
アコギ用のアンプではゲインをあげても音色が変わらずにクリアな状態を維持するようなプリアンプ設定になっていると聞くので、Superflyにあるアコースティックという設定もゲインをどんどん上げても取り立てて音が歪んでいくようなことがないのだろう。
なお、ホワイトノイズは完全になくなったわけではないし、実際のところ小型アンプでノイズを完全に無くすことはできないと思うので、どの製品を買うにしてもその点の注意は必要だろう。
しかも、このアンプにはDC9V、最大500mAのセンターマイナスOUT端子があるのでエフェクタが2台くらいなら電源を持って歩かなくても繋いで使うことができる。実際に、ちょっとしたライブではZoom AC-2(https://amzn.to/3R7IwSF)とかBOSS RC-5(https://amzn.to/3WXiLIF)とか繋いで使っていて、センタープラスのエフェクタ用に変換ケーブルを自作したりもして愛用してきた。
特に不満もなかったのだが、エレガットを使った弾き語りのためにマイクとギター用に2系統の入力があり、かつBOSS DR-01s(https://amzn.to/4aLMCXv)というボンゴやカホンなど弾き語り用のリズムボックスの音も一緒に出せるアンプに買い換えることにした。
ちなみに、ギターとマイク、そして外部オーディオ入力のすべてに対応する弾き語り用アンプとしては音の良さを考えれば他にほとんど選択肢がないくらいに優れたアンプ、BOSS Cube Street EX(https://amzn.to/4bIbxN5)も持っているのだが、とにかく重くて大きなアンプで余程のことがなければ持って歩く気にはならない。重さは、2Kg台が理想だ。
この条件を満たす選択肢としては、まず5W(2.5W x 2で4インチ(10cm)のスピーカを2個搭載するRoland Mobile AC(https://amzn.to/4dYiuLw)があるだろう。実際の音を聞いたことはないのだが、YouTubeで見る限りはちょっとペナっとした音のように感じる。またギターとマイクを別々にトーンコントロールすることはできない。
現行製品だと他にYamaha THR30ⅡA Wireless(https://amzn.to/4bAFhvq)があるが、こちらはそこそこ大きくて4.4Kgと重いので選択肢から外した。
別に現行製品にこだわる理由もないので、ちょっと前に話題になった製品を探してみるとBlackstar Superfly(https://amzn.to/3VlunDW)というアンプが見つかった。調べると、すでにカタログ上にはないようだが流通はしているようだ。
YouTubeで見た限りでは、音はRoland Mobile ACよりも良いように思える。12Wでスピーカは3インチ(約8cm)x 2なので、Mobile ACより出力は大きいがスピーカは小さいということになる。ギターとマイクは、それぞれ別々にベースとトレブル、そしてリバーブをコントロールでき、ギターにはゲインがあってエレキとアコースティックを切り替えることもできる。ちなみにマイクジャックは、XLRにも対応している。
アンプの出力とスピーカサイズのどちらを優先するかは、用途や個人の好みによるところもあると思うが、個人的には出力の方が重要だと考えている。というのも、アンプはスピーカの許容入力に対して余裕を持たせた設計になっていて、多くの場合でスピーカの性能を全て使い切ることはないと思うからだ。
つまりスピーカサイズが大きくても出力が小さい場合、音がペナペナになるだろうと想像している。そういう意味では、スピーカは小さいが出力が大きいSuperflyの方がスピーカの性能を目一杯引き出しやすいのではないかと思う。逆に言うと最大音量で鳴らすのであれば、Mobile ACのが有利なのかもしれない。しかし、いくら小さいアンプとはいえ目一杯の音量で鳴らす場面はなかなかなさそうに思うのだ。
そんなことを考えた結果、Superflyを買おうと決めたが気になることもある。この手の小さなアンプには常時ホワイトノイズが鳴るという問題があるのだが、どうやらSuperflyはホワイトノイズがかなり鳴るらしい。弾き語りアンプというのは雑踏のような常に騒音がある環境で使うので、ギターやマイクの音を鳴らしているとこうしたホワイトノイズは気にならないものだが、ユーザの評価を見る限りでは許容範囲かどうかちょっと怪しい感じなのだ。
とは言え、Mobile ACではトーンコントロールがほとんどできないので、もう自分で確認するしかないとSuperflyを買ってみた。
で、機能や音質について言えば、申し分のない製品であった。
が、やはりホワイトノイズがかなり鳴るのである。まず電源を入れてボリュームもゲインもすべて0の状態で、サーっとホワイトノイズが鳴り続ける。これは想定内で、まぁしょうがないなという感じだ。
ところが、エレガットを繋いで音を出してみると許容範囲を超えたノイズが鳴る。試しにケーブルを抜いてボリュームだけを上げていくと、相対的にノイズはデカくなるようだ。
これは困ったなとしばし思案していたが、ひょっとしてと思い立ってゲインをどんどん上げてボリュームを下げていくとノイズは減っていくのだ。ノイズが気にならない設定でエレガットを繋いだところ、ノイズは許容範囲内になって十分に使える状態になった。
日頃ギターアンプのゲインは上げると音量も増えるが徐々にオーバードライブして歪みが強くなるという考えがあったので、当初はできるだけクリーンな音質を得るためにゲインは最低限にしてボリュームで音量を稼ごうとしたのが間違っていたようだ。
アコギ用のアンプではゲインをあげても音色が変わらずにクリアな状態を維持するようなプリアンプ設定になっていると聞くので、Superflyにあるアコースティックという設定もゲインをどんどん上げても取り立てて音が歪んでいくようなことがないのだろう。
なお、ホワイトノイズは完全になくなったわけではないし、実際のところ小型アンプでノイズを完全に無くすことはできないと思うので、どの製品を買うにしてもその点の注意は必要だろう。
Yamaha FP-300MNにString Butler V1を装着
2020年にここでHeadway HCF35S ANというアコースティックギターを中古で買い、ワンツースリーサウンドのオリジナル貼り付けタイプピックアップを付けてエレアコ化して使っていることを書いた。
長らくこのギターを出しっぱなしにして仕事場の脇に置いて気が向いたらすぐ手に取って弾ける状態にしていたが、今年の初夏くらいだろうか同じ様に出しっぱなしにできるエレガットが欲しくなり、Yamaha FP-300MNというナイロン弦ギターを買い、前出のHCF35S AN同様にオリジナル貼り付けタイプピックアップを仕込んでみた。
FP-300MNというギターは、台湾のYamahaが作っていたギターのようでHCF35S AN同様にトップは単板(米杉)だが、それ以外の部分はサイドバックがラミネートのローズウッドだったり多分ナットとサドルがプラスチックだったりと廉価版ギターとして値段相応な感じの仕様のギターだ。2001年発売当初の定価が4,3000円で実売は4万円弱という感じで売られていたらしい。アコギのヘッドとペグ、ブリッジをナイロンギター風に変更したアコギとクラシックギターのハイブリッドの様なギターで、当時はそういう需要が創出できると期待されていたのだろうがあまり売れなかったようで中古でもそんなに見かけない。なので、逆に中古相場は少し高くなっていたりする。
買った中古では、まずペグがYamahaのオリジナルでなくてどこかの安い練習用クラシックギターのペグに交換され、Fishman Sonitone VT-1だと思われるサドル下のピエゾピックアップが追加されていた。このピックアップを追加する際にサドルを交換したようで、オリジナルではナット同様にプラスチックだったと思われるサドルはTUSQだと思われるサドルに交換されていた。
このギターのペグを安いがGotoh製ペグに交換し、ナットとサドルを牛骨に交換し、マイクを前述のコンタクトマイクに交換して使っている。
音についてはペグ、ナット、そしてサドルを交換したことでかなり良くなったが、まぁ値段なりという感じの音がする。非常に弾きやすいので不満はないが、今後もメインで使うかどうかには迷うところだ。
個人的に一番気になったのが、ナットからペグへの弦の角度だ。通常のクラシックギターの場合でもナットからペグにストレートで弦を巻き取れることはないと思うが、このギターでは構造的にナットからペグへ向かう弦の角度が急なのだ。これは一般的なクラシックギターなら52mm程度はあるはずのナット幅が、このギターでは48mmしかないことと無関係ではあるまい。ナット幅が狭いためナットからペグへの弦の角度がより急になるのだと思う。
この写真は真正面から撮影していないのでわかりにくいと思うが、ナットからペグに向かって弦がまっすぐに伸びていないことはわかると思う。クラシックギター(ナイロン弦ギター)は、程度の差こそあれ元来がこういうものではあるのだが、昔からこれが美しくないと思ってしまうのだ。
このナットと弦の角度をストレートに近づけて見た目を改善できないかと考えた末に見つけたのが、String Butler V1オールブラックという製品だ。
このString Butlerシリーズの本来の目的は、ナットからペグへ弦の角度が付いているとナットと弦の間に偏った摩擦が生まれるため、エレキギターでチョーキングやビブラート、トレモロアームなどを使った際にチューニングが狂うという問題を解決することだ。実際に効果があるらしいことは、YouTubeに検証動画がいくつもアップロードされていて分かる。
String Butler V1オールブラックを使えば見た目の問題が少しは改善すると思うが、この製品はエレキギターを念頭にした製品であり、ナイロン弦のギターに問題なく取り付けられるのか不安があった。買って試せば良いことではあるが、過去に何か事例がないかドイツのメーカに問い合わせたところ試したことはないが取り付け自体は問題ないのではないかという答えだった。
なので、試しにドイツのメーカに直接3個発注し、その内の1個をFP-300MNに取り付けてみた。
String Butler V1はトラスロッドカバーを外してそのネジ穴を流用して取り付けることが想定されているので、本来ならギターに改造を施す必要がない点がウリだ。効果がなかったり、気に入らなければ外してトラスロッドカバーを元に戻せば良い。
しかしFP-300MNのトラスロッドはサウンドホール側で調整するようになっているのでヘッドにはトラスロッドカバーがないから、String Butler V1を取り付けるにはヘッドにネジ止めしなければならず新たにネジ穴が開くことになる。高級なギターなら間違いなく躊躇する改造だし、自分も10万円以上のギターでこの改造を施す勇気はない。
そのため、まずはString Butler V1の裏面全体に比較的に強力な両面テープを貼ってヘッドに接着してみた。触ってみても微動だにしないのでしっかり接着できたことを確認して弦を貼り直して音を出すと、音量は落ちて薄いペラペラな音になってしまった。見た目は期待通り改善したのだが、音が劣化しては使い物にならない。メーカには試験した結果として報告すると、なんと「String Butler V1は、ネジ止めしないと音は劣化すると思う」という回答が戻ってきたのだ。
そこでFP-300MNは安価なギターだし中古で買って既に改造も加えているわけで、今更ネジ穴の一つや二つはどうってことないやとネジ止めしてみると、何と生鳴りそのものが良くなった、つまり音量が大きくなったと思う。そしてミッドレンジから少し低音に向かって倍音が増えたのか音に厚みが出たようだ。
下の写真がString Butler V1をネジ止めした状態だが、ナットからペグ側へ出る弦の角度がストレートに近くなり、見た目的には満足な結果が得られたと言える。
メーカに聞いたところ、どのString Butlerでも取り付けると程度の差こそあれ必ず音は変わるそうだ。それが良い方向に変わるかどうかはギターによるので、今回は運が良かったのだろうという話だった。
元々は変な角度でヘッドに接触して損失していた弦振動がString Butler V1のポストからヘッドにネジ止めして密着しているString Butler V1本体を経由してネックへと伝わっていくことで音が変わるというのはありそうなことだ。しかも個人的な感想だが、音は良い方へ変わったと思う。
String Butlerシリーズは安い製品ではないので誰でも気軽に試せるわけではないと思うが、私のようにナットからペグへの弦の角度が気に入らない人や、大幅な改造をせずにアコギやガットギターの音の改善を期待したい向きは一度試しても良いのではないかと思う。ちなみにMartin系のヘッド形状にはString Butler V1が収まらないので、String Butler V5かString Butler V3を試すことをお勧めする。メーカでは、効果が出る保証はないが試すならString Butler V3だろうと言っている。
なお、中国の格安通販モールにString Butlerを名乗る製品、あるいはString Butlerとそっくりの製品があるが、全て偽物なので注意してほしい。メーカでは、中国のモールに出品していないし、許可も出していない。仕上がりが雑で部品の欠品があることも確認できており、工場流出品でさえないので絶対に買ってはいけない。
長らくこのギターを出しっぱなしにして仕事場の脇に置いて気が向いたらすぐ手に取って弾ける状態にしていたが、今年の初夏くらいだろうか同じ様に出しっぱなしにできるエレガットが欲しくなり、Yamaha FP-300MNというナイロン弦ギターを買い、前出のHCF35S AN同様にオリジナル貼り付けタイプピックアップを仕込んでみた。
FP-300MNというギターは、台湾のYamahaが作っていたギターのようでHCF35S AN同様にトップは単板(米杉)だが、それ以外の部分はサイドバックがラミネートのローズウッドだったり多分ナットとサドルがプラスチックだったりと廉価版ギターとして値段相応な感じの仕様のギターだ。2001年発売当初の定価が4,3000円で実売は4万円弱という感じで売られていたらしい。アコギのヘッドとペグ、ブリッジをナイロンギター風に変更したアコギとクラシックギターのハイブリッドの様なギターで、当時はそういう需要が創出できると期待されていたのだろうがあまり売れなかったようで中古でもそんなに見かけない。なので、逆に中古相場は少し高くなっていたりする。
買った中古では、まずペグがYamahaのオリジナルでなくてどこかの安い練習用クラシックギターのペグに交換され、Fishman Sonitone VT-1だと思われるサドル下のピエゾピックアップが追加されていた。このピックアップを追加する際にサドルを交換したようで、オリジナルではナット同様にプラスチックだったと思われるサドルはTUSQだと思われるサドルに交換されていた。
このギターのペグを安いがGotoh製ペグに交換し、ナットとサドルを牛骨に交換し、マイクを前述のコンタクトマイクに交換して使っている。
音についてはペグ、ナット、そしてサドルを交換したことでかなり良くなったが、まぁ値段なりという感じの音がする。非常に弾きやすいので不満はないが、今後もメインで使うかどうかには迷うところだ。
個人的に一番気になったのが、ナットからペグへの弦の角度だ。通常のクラシックギターの場合でもナットからペグにストレートで弦を巻き取れることはないと思うが、このギターでは構造的にナットからペグへ向かう弦の角度が急なのだ。これは一般的なクラシックギターなら52mm程度はあるはずのナット幅が、このギターでは48mmしかないことと無関係ではあるまい。ナット幅が狭いためナットからペグへの弦の角度がより急になるのだと思う。
この写真は真正面から撮影していないのでわかりにくいと思うが、ナットからペグに向かって弦がまっすぐに伸びていないことはわかると思う。クラシックギター(ナイロン弦ギター)は、程度の差こそあれ元来がこういうものではあるのだが、昔からこれが美しくないと思ってしまうのだ。
このナットと弦の角度をストレートに近づけて見た目を改善できないかと考えた末に見つけたのが、String Butler V1オールブラックという製品だ。
このString Butlerシリーズの本来の目的は、ナットからペグへ弦の角度が付いているとナットと弦の間に偏った摩擦が生まれるため、エレキギターでチョーキングやビブラート、トレモロアームなどを使った際にチューニングが狂うという問題を解決することだ。実際に効果があるらしいことは、YouTubeに検証動画がいくつもアップロードされていて分かる。
String Butler V1オールブラックを使えば見た目の問題が少しは改善すると思うが、この製品はエレキギターを念頭にした製品であり、ナイロン弦のギターに問題なく取り付けられるのか不安があった。買って試せば良いことではあるが、過去に何か事例がないかドイツのメーカに問い合わせたところ試したことはないが取り付け自体は問題ないのではないかという答えだった。
なので、試しにドイツのメーカに直接3個発注し、その内の1個をFP-300MNに取り付けてみた。
String Butler V1はトラスロッドカバーを外してそのネジ穴を流用して取り付けることが想定されているので、本来ならギターに改造を施す必要がない点がウリだ。効果がなかったり、気に入らなければ外してトラスロッドカバーを元に戻せば良い。
しかしFP-300MNのトラスロッドはサウンドホール側で調整するようになっているのでヘッドにはトラスロッドカバーがないから、String Butler V1を取り付けるにはヘッドにネジ止めしなければならず新たにネジ穴が開くことになる。高級なギターなら間違いなく躊躇する改造だし、自分も10万円以上のギターでこの改造を施す勇気はない。
そのため、まずはString Butler V1の裏面全体に比較的に強力な両面テープを貼ってヘッドに接着してみた。触ってみても微動だにしないのでしっかり接着できたことを確認して弦を貼り直して音を出すと、音量は落ちて薄いペラペラな音になってしまった。見た目は期待通り改善したのだが、音が劣化しては使い物にならない。メーカには試験した結果として報告すると、なんと「String Butler V1は、ネジ止めしないと音は劣化すると思う」という回答が戻ってきたのだ。
そこでFP-300MNは安価なギターだし中古で買って既に改造も加えているわけで、今更ネジ穴の一つや二つはどうってことないやとネジ止めしてみると、何と生鳴りそのものが良くなった、つまり音量が大きくなったと思う。そしてミッドレンジから少し低音に向かって倍音が増えたのか音に厚みが出たようだ。
下の写真がString Butler V1をネジ止めした状態だが、ナットからペグ側へ出る弦の角度がストレートに近くなり、見た目的には満足な結果が得られたと言える。
メーカに聞いたところ、どのString Butlerでも取り付けると程度の差こそあれ必ず音は変わるそうだ。それが良い方向に変わるかどうかはギターによるので、今回は運が良かったのだろうという話だった。
元々は変な角度でヘッドに接触して損失していた弦振動がString Butler V1のポストからヘッドにネジ止めして密着しているString Butler V1本体を経由してネックへと伝わっていくことで音が変わるというのはありそうなことだ。しかも個人的な感想だが、音は良い方へ変わったと思う。
String Butlerシリーズは安い製品ではないので誰でも気軽に試せるわけではないと思うが、私のようにナットからペグへの弦の角度が気に入らない人や、大幅な改造をせずにアコギやガットギターの音の改善を期待したい向きは一度試しても良いのではないかと思う。ちなみにMartin系のヘッド形状にはString Butler V1が収まらないので、String Butler V5かString Butler V3を試すことをお勧めする。メーカでは、効果が出る保証はないが試すならString Butler V3だろうと言っている。
なお、中国の格安通販モールにString Butlerを名乗る製品、あるいはString Butlerとそっくりの製品があるが、全て偽物なので注意してほしい。メーカでは、中国のモールに出品していないし、許可も出していない。仕上がりが雑で部品の欠品があることも確認できており、工場流出品でさえないので絶対に買ってはいけない。